プランクエネルギー(英: Planck energy)は、プランク単位系におけるエネルギーである。プランクエネルギー EP (単位 : JP)は、次式で定義される。

1 J p = c 5 G J {\displaystyle 1\,{\mbox{J}}_{p}={\sqrt {\frac {\hbar c^{5}}{G}}}\,{\mbox{J}}}

ここで、c は真空中の光速、 {\displaystyle \hbar } はディラック定数、G は万有引力定数である。

プランクエネルギーは、質量とエネルギーの等価性を表すアインシュタインの方程式 E = mc² より導き出されたものである。すなわち、1プランクグラムの物体が有する静止エネルギーが1プランクジュールである。

1プランクジュールは、およそ以下の値に相当する。

  • 1.9561×109 J
  • 1.220910(29)×1019 GeV(2014CODATA推奨値)
  • 543.3 kWh
  • TNT火薬 467.519 Kg が爆発した時に放出されるエネルギー

統一場理論

プランクエネルギーのスケールでは、自然界の四つの力(重力、電磁力、強い力、弱い力)が統一され一つの力として記述される、統一場理論の成立が期待されている。しかし、現在人類が観測できている最大のエネルギーレベルは 10 TeV = 1×104 GeV(LHCを参照)程度で、プランクエネルギーレベルの現象は実測が事実上不可能である。理論物理学により様々な予想が立てられてはいるが、実証の見込みはまだたっていない。

脚注

出典

関連項目

  • プランク定数

外部リンク

  • “CODATA Value: Planck mass energy equivalent in GeV”. NIST. 2016年11月22日閲覧。

太陽光のエネルギーとスペクトル はじめよう固体の科学

プランク分布 天文学辞典

【量子統計力学】プランクの輻射公式(プランクの法則)の導出過程(電磁場の量子化) くまと梨

核エネルギー JapaneseClass.jp

エネルギー事業 宮崎県の太陽光発電 樹昇