シコルスキー S-20(英語: Sikorsky S-20、ロシア語: Сикорский С-20)は、ロシア帝国で開発された単発複葉戦闘機。
概要
第一次世界大戦中に開発された単発の単座複葉機で、設計には同じ工場でライセンス生産されていたフランスのニューポール17戦闘機の影響がみられる。エンジンは、最初の2機には100馬力のノーム モノスパを搭載していたが、3機目以降は120馬力のル・ローン9Jbを搭載した。
1916年9月に完成し、同年に初飛行した。ニューポール17よりも最大速度で13km/h上回るなど優れた性能を示し、東部戦線で最優の戦闘機であったが、設計者のイーゴリ・シコールスキイがより有用なイリヤー・ムーロメツ爆撃機に集中できるよう、生産は5機ないし6機に留まった。1920年までに全機が退役した。
要目
- 乗員:1名
- 全長:6.5 m
- 全幅:8.6 m
- エンジン:モノスパ(100馬力)またはル・ローン9Jb(120馬力)×1基
- 最大速度:190 km/h
- 重量:750 kg
脚注
出典
関連項目
- 航空機の一覧




