東座(あずまざ)は、岐阜県加茂郡白川町黒川1584-2にある芝居小屋。

歴史

江戸時代から明治時代の美濃国および飛騨国では、地元の人々による地芝居(歌舞伎)が盛んに行なわれており、数多くの芝居小屋が建てられた。この東座もその一つである。

沿革

  • 1889年(明治22年) - 舞台部分完成。こけら落し公演。
  • 1900年(明治33年) - 客席部分完成。
  • 1960年(昭和35年)頃 - 老朽化のため閉鎖。
  • 1985年(昭和60年)~1990年(平成2年) - 修復作業。
  • 年不明 - 五世中村勘九郎が名誉館主になる。
  • 2006年(平成18年) - 十八代目中村勘三郎襲名披露公演。中村勘三郎と二代目中村七之助が連獅子を舞う。
  • 2013年(平成25年) - 六代目中村勘九郎が名誉館主に就任。

建築

間口は16.5 m、奥行は27.5 m、木造2階建てである。小規模な芝居小屋ではあるが、廻り舞台や花道などを備えている。客席は1階と2階にあり、収容人員は600人である。劇場形式の農村舞台である。文化財指定はなされていない。

舞台部分は日本風の建築であるが、客席部分は一部洋風建築である。これは建築時期の違いによる。かつては歌舞伎、にわか芝居、映画などに利用されていた。現在も地歌舞伎(毎年5月)の他に、大衆演劇、各種発表会、コンサートに使用されている。

交通アクセス

  • JR高山本線 白川口駅より濃飛バス黒川線「鱒淵」バス停下車。

岐阜県の芝居小屋

岐阜県は地芝居が盛んな地域であり、江戸時代から昭和時代に建設された木造芝居小屋が残っている。主な芝居小屋は以下のとおりである。

  • 鳳凰座(下呂市)
  • 白雲座(下呂市)
  • 黒川の東座(加茂郡白川町)
  • 蛭子座(中津川市)
  • かしも明治座(中津川市)
  • 常盤座(中津川市)
  • 五毛座(恵那市)
  • 熊野座(恵那市)
  • 美濃歌舞伎博物館 相生座(瑞浪市)
  • 村国座(各務原市)
  • 皆楽座(各務原市)

脚注

外部リンク

  • 東座芸能保存会(白川町)

岐阜まさご座 徒然なるままにひぐらし…

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