寒露(かんろ)は、二十四節気の第17。九月節(旧暦8月後半から9月前半)。

現在広まっている定気法では太陽黄経が195度のときで10月8日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。恒気法では冬至から19/24年(約289.15日)後で10月7日ごろ。

期間としての意味もあり、この日から、次の節気の霜降前日までである。

季節

露が冷気によって凍りそうになるころ。雁などの冬鳥が渡ってきて、菊が咲き始め、蟋蟀(こおろぎ)などが鳴き始めるころ。『暦便覧』では、「陰寒の気に合つて露結び凝らんとすれば也」と説明している。

日付

定気法による寒露の瞬間(世界時、UT)と、日本・中国での寒露日の日付は表のとおり。日本における時刻はこの表の9時間後、中国では8時間後となり、世界時15時台の2国の日付は異なる。

グレゴリオ暦

グレゴリオ暦による1583年から2499年までの日本の寒露は表のとおり。

2025年の寒露は10月8日。

365日からの超過分が毎年蓄積し、4年に一度閏年でリセットされる様子がわかる(寒露は閏日の挿入される2月末日より後のため、4で割り切れる年が先頭)。 1797年から2011年までは10月8日、10月9日のいずれか。 2012年から10月8日が2047年まで続く。 2048年以降は10月7日、10月8日、10月9日のいずれかとなる。

七十二候

寒露の期間の七十二候は以下のとおり。

初候
鴻雁来(こうがん きたる):雁が飛来し始める(日本)
鴻雁来賓(こうがん らいひんす):雁が多数飛来して客人となる(中国)
次候|
菊花開(きくのはな ひらく):菊の花が咲く(日本)
雀入大水為蛤(すずめ たいすいにいり はまぐりとなる):雀が海に入って蛤になる(中国)
末候
蟋蟀在戸(きりぎりす とにあり):蟋蟀が戸の辺りで鳴く(日本)
菊有黄華(きくに こうかあり):菊の花が咲き出す(中国)

前後の節気

秋分 → 寒露 → 霜降

脚注


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